表彰式と選評

総評審査委員長 田中智之 / デザインルームヒロセ代表

田中智之氏

今回も数多くの学校から優れた作品が多く出品され、作品の完成度の高さを感じました。今回は、手芸店等に行ってボタン・ファスナーなど服飾付属を選んで上手くリメイクした作品や、昨年同様デニムのリメイク作品、バックをリメイクした作品など幅広いジャンルの出品で学生の感性の素晴らしさが作品に反映されていました。
実は審査の対象も、デザイン性、完成度だけでなく、手芸品を上手く使われている事も一般のお客様にとってグランプリの投票の対象になったのではないかなと思っています。
年々、プロでも及びのつかないアイデアがたくさん出ています。
今年はファスナー使いが多く見られたこともトレンド情報をしっかり掴んでおられるということだと思います。
選には漏れましたが、ランドセルや鞄をリメイクしたり、一つのウェディングドレスを3分割した作品などは、プロからすれば考え付かないアイデアでした。
ペーパーラミネール加工というホビーの技法を使ったパッチワークのスカートなど、広い視野で情報を得られているのだなと驚きました。
参加していただいた学生さんたちのおかげでデコリメイクチャレンジ展が盛り上がりを見せ、私たち手芸服飾業界の側も皆さんの熱意とアイデアと感性に刺激を受けています。また来年も、今回以上のレベルと点数の作品が応募されることを期待しています。

以下、両部門グランプリ及び府知事賞、市長賞、会頭賞を受賞された作品についてコメントを述べさせていただきます。
3つの賞を同時受賞された3冠の作品が2点ありました。

『リメイク部門グランプリ』《大阪商工会議所会頭賞》《YKKファスニングプロダクツ販売賞》
上田安子服飾専門学校 栗山莉奈さん・中村明日香さん

『リメイク部門グランプリ』-《大阪商工会議所会頭賞》-《YKKファスニングプロダクツ販売賞》

《大阪商工会議所賞》《YKK賞》を同時受賞した作品です。
ネクタイをファスナーで作りあげたスカートが評価されました。縫い合わせたバランス・多色のファスナー使いなどトラッドな感じをトップスのデニムと組み合わせた若い感性の作品でありました。

『デコリメイク部門グランプリ』《大阪府知事賞》《日本釦協会賞》
上田安子服飾専門学校 寺田朱里さん・山本樹里さん

大阪府知事賞・日本釦協会賞・デコリメイク部門グランプリ

《大阪府知事賞》《日本釦協会賞》を同時受賞した作品です。
審査会、手作りフェアの一般投票の両方で最高得票を取った作品で、ボタンを前面にバランスを考えながら散りばめ、ファスナーをサイドはウエーブを付けながら・後ろ身にアンバランスに垂らすアイデアは審査員をうならせせた完成度の高い仕上がりでした。シックな洋服が斬新な服飾付属を使い若者の知恵によって見事にデコリメイクされた申し分のない作品でした。

大阪市長賞

大阪市長賞

『学生のアイデアってすごいな!』って審査員の多くが思った作品です。
カラーのウエディングドレスを3点の作品に分解してリメイクしたアイデアは
驚きました。1点ずつの作品の完成度もさることながらこのアイデア力が評価の決め手になったように思います。4名の学生のチームワークもとてもよかったのではないでしょうか。

また来年、たいへん楽しみにしておりますので、頑張って今年以上のご応募をいただけたらと思ってます。本日はおめでとうございました。

表彰式

デコリメイク部門グランプリ・大阪府知事賞・日本釦協会賞

大阪府知事賞・日本釦協会賞・デコリメイク部門グランプリ

『デコリメイク部門グランプリ』大阪府知事賞・日本釦協会賞
上田安子服飾専門学校 寺田朱里さん・山本樹里さん

大阪市 市長賞

大阪市市長賞

大阪市 市長賞
神戸女子短期大学 内海悠紀奈さん・岡本晴香さん・林小登美さん・古田優希さん

リメイク部門グランプリ・大阪商工会議所会頭賞・YKKファスニングプロダクツ販売賞・

大阪商工会議所会頭賞・YKKファスニングプロダクツ販売賞・リメイク部門グランプリ

『リメイク部門グランプリ』大阪商工会議所会頭賞・YKKファスニングプロダクツ販売賞
上田安子服飾専門学校 栗山莉奈さん・中村明日香さん

受賞おめでとうございます!

受賞おめでとうございます

ステージイベント(ファッションショー・プレゼンテーション他)実施校

奈良女子大

奈良女子大

神戸女子短大

神戸女子短大

マロニエファッション専門学校

マロニエファッション専門学校

上田安子服飾専門学校

上田安子服飾専門学校

神戸ファッション専門学校

神戸ファッション専門学校

ESMOD JAPON

ESMOD

ご挨拶大阪釦服飾手芸卸協同組合 理事長 松井誠司

松井誠司氏

ご参加、ご応募いただいた生徒の皆様方、並びに、ご協力を賜りました各学校関係者、諸先生方に、高いところからではございますけれども、心から御礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。

このデコリメイクチャレンジ展も回を重ねまして今回で第5回目となっております。
今朝がた、第1回にどれぐらいの応募があったかと調べましたところ、78点の応募作品を頂戴しておりました。今年の応募総数は103点と増加し、賞を獲るには毎年徐々に厳しい状況、狭き門になってきているのが実情でございます。
その中において本年度受賞された方は、毎年レベルが上がってるのだという自覚を持っていただきたいと思います。主催者を代表して心からお祝いを申し上げます。

主催者として、皆様に二つの点で感謝とお礼を申し上げたいと思います。
まず第1点は、皆様のおかげで「OSAKA手づくりフェア」を明るく華やいだものにしていただいたということです。
応募作品がこうして一堂に展示され、生徒さんが誘いあってご来場いただき、またファッションショーなども実演していただいて大いに盛り上げていただきました。大阪芸術大学の舞台芸術学科の方々によるニットファッションショーとも相まって、われわれにとってはほんとうにありがたい、嬉しい気持ちでいっぱいでございます。
手芸や裁縫は、かつては、内にこもりがちで、ある程度年配の方がするものだといったイメージがありましたけれども、皆様のおかげで、本当に華やかに、明るく、楽しく、外へ向かうような気持ちにさせていただいたと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

第2点は、われわれ業界に携わる者に、将来に対する希望だとか期待、もっと言えば夢のようなものを皆様が与えていただいたという気持ちでございます。
とかく、現在の日本は、やれ工場の海外移転だとか空洞化などということが言われ、産業が外へ出ていってしまうというような状況になっていますが、一方ではまた「クールジャパン」という言葉があるように、日本のほんとにすばらしいものを海外へそのまま輸出しようという機運もございます。
103点の応募作品を拝見したときに、まさにこの「クールジャパン」がまだまだ日本に、この服飾業界にあることを示していただいていると思いました。すなわち、若い皆様がお持ちのアイデア、技術力、そしてデザイン性によって、われわれは将来にわたってまだまだ希望が持てるのだということを示唆していただいているものと受け取っております。
われわれ業界に携わる者にとって、将来への期待と希望を持ち、まだまだ日本の服飾業界は捨てたもんじゃない、こんなにたくさんのエネルギー、アイデアや豊富な技術を持った若い方々が控えておられるのだという、楽しみを与えていただきました。

受賞された皆様、そしてご参会の皆様、これからの服飾業界を担う方々ばかりでいらっしゃいます。どうか是非とも、ますますご研鑽いただき、将来大いに活躍していただくことを心より祈念いたしまして、簡単ではございますが、挨拶とさせていただきます。


Top