表彰式と選評

総評審査委員長 田中智之氏 デザインルームヒロセ代表

審査委員長 田中 智之

受賞者のみなさん、おめでとうございました。

4回目を迎えたデコリメイク&リメイクチャレンジ展ですが、年々参加校も増え多くの学校・学生の優秀な作品が集まってくるようになりました。第1回からずっと審査をさせていただいていて、今回、これはやられたという作品が何点かありました。トレンド性に優れている作品、次の流行に来そうなポイントをきちんと押さえているものもあって、皆さんよく研究されていると思いました。ですから今回は、昨年よりも激戦だったように思います。

どういう基準で作品を作るかということを、一つのヒントとして申し上げます。審査員のうちデザイナーは3分の1ぐらいです。全体では業界関係22社36名の審査員が審査にあたりました。応募の際のデコリメイクシートには、製作時間や資材の購入金額を書く欄がありますが、これもキーワードなのです。主催者は服装附属品の組合ですので、やはり附属品が使われていると、ちょっと評価の目線も変わります(笑)。やっぱり時間がかかってるなとか、附属品使いのテクニックがすごいなといった観点で評価される面もあります。ボタンやファスナーといった附属品や材料を、もう少し、手芸屋さんに足を運んだりして勉強してください。

また、「あれ?これがなんで選ばれたの?」というようなケースでは、業界としての目線の他に、デザイナー目線での評価もあります。今回実は、企業のデザイナーにも審査に参加してもらい、デザイン面の評価もしています。ですから、よりデザイナー目線を審査の中に取り入れています。

今回は「にっぽん」をテーマにした作品が多く、回を重ねる毎にアイデア、テクニック、作品の質が向上してきているように感じます。
1位の大阪府知事賞の作品は見たとおり、ちょっと和テイストです。2位の大阪市市長賞の作品も和テイストです。私がビックリしたのが、3位の商工会議所会頭賞の作品です。お菓子のパッケージのロゼットです。実は、ロゼットは手芸の次のトレンドです。今回はこのトップ3に関してはずば抜けた得票数でした。

その次からが本当にすごい激戦区でした。これホント面白いよね、よく作ってるよね、というのは生徒さんの目線から見てもよくわかると思います。創意工夫がある、附属品がうまく使われているといった点です。

最後に、今回はニットの作品がありませんでした。ニットワールド大阪も実施されていますし、今後はセーターなどニット製品のリメイクにも取り組んでみてください。

各部門グランプリ、及び、大阪府知事賞・大阪市市長賞・商工会議所会頭賞について感想を述べます。

『リメイク部門グランプリ』《大阪府知事賞》上田安子服飾専門学校 中嶋美千子さん

《大阪府知事賞》『リメイク部門グランプリ』《大阪府知事賞》上田安子服飾専門学校 中嶋美千子さん

《大阪府知事賞》も受賞した作品です。
審査会では最高得票数をとった作品です。手づくりフェア開催期間中に一般入場者が選んだ人気NO,1作品でもあります。

着物を現代風にリメイクしゴシック&ロリータをテーマに着物とは全く正反対のデザインイメージに昇華させ、襟元には伝統工芸の【つまみ細工】で作った花モチーフを付けるなどコンセプト、技術面、完成度で申し分のない作品に仕上がっています。

『デコリメイク部門グランプリ』マロニエファッションデザイン専門学校 江町秋葉さん

《日本ヴォーグ社賞》マロニエファッションデザイン専門学校 江町秋葉さん

《日本ヴォーグ社賞》を受賞した作品です。

デコリメイク部門の中では他作品に比べ比較的目立たない作品ですが、こだわりのブランケット刺繍やフェザーステッチなど、投票されるお客様が手芸に興味があり手づくりフェアならではの納得の作品かも知れません。

森の妖精というテーマもあわせ、手作り感あふれる癒しの技が認められたのでは無いでしょうか。

《大阪市市長賞》ESMOD JAPON 大阪校 小林秀鷹さん

《大阪市市長賞》ESMOD JAPON 大阪校 小林秀鷹さん

審査会では全体の2位の得票数でした。日本の心をテーマに布で作ったブラウスの折り紙をデコレーションし、荒く縫い付けることで動きのある表情にする等、とても憎らしいくらいのアイデアには驚かされました。

バリエーションあふれる様々な赤色を使用することでとても上級の仕上がりになり伝統的な日本を少しモダンに表現した優秀な作品です。

《大阪商工会議所会頭賞》大阪成蹊大学芸術学部 小川真衣さん、新谷涼夏さん、玉川杏奈さん、米島千尋さん

《大阪商工会議所会頭賞》大阪成蹊大学芸術学部 小川真衣さん、新谷涼夏さん、玉川杏奈さん、米島千尋さん

審査会の時点で「このアイデアは何だ!」ってびっくりした作品です。

裾のフリル部分には食品等のパッケージ、そしてブローチやボタン飾にはペットボトルのパッケージラベルをロゼット加工して使うなど、エコのアイデアも使い方でこうなるのかと降参する思いの作品です。

ちなみに製作者に聞くとロゼット1個作るのに2時間以上かかり、学業の合間、2ヶ月の制作期間を要した力作だそうです。

表彰式 各賞の受賞者

大阪府知事賞田中智之審査委員長より授与

上田安子服飾専門学校 中嶋美千子さん

大阪府知事賞・リメイク部門グランプリ 上田安子服飾専門学校 中嶋美千子さん

大阪市市長賞田中智之審査委員長より授与

ESMOD JAPON OSAKA 小林秀鷹さん

大阪市市長賞 ESMOD JAPON OSAKA 小林秀鷹さん

大阪商工会議所会頭賞田中智之審査委員長より授与

大阪成蹊大学芸術学部 小川真衣さん 新谷涼夏さん 玉川杏奈さん 米島千尋さんのうち2人

大阪商工会議所会頭賞 大阪成蹊大学芸術学部 小川真衣さん 新谷涼夏さん 玉川杏奈さん 米島千尋さんのうち2人

大阪釦服飾手芸卸協同組合賞大阪釦服飾手芸卸協同組合 理事長 松井誠司氏

デコ部門 大阪成蹊大学芸術学部 江川佳菜さん

デコ部門
大阪成蹊大学芸術学部 江川佳菜さん

リメイク部門 マロニエファッションデザイン専門学校 奥谷万里奈さん

リメイク部門 マロニエファッションデザイン専門学校 奥谷万里奈さん

日本釦協会賞一般社団法人日本釦協会 理事長 斧原秀夫氏

デコ部門 神戸女子短期大学総合生活学科 有浦有紗さん 砂辺愛美さん

デコ部門
神戸女子短期大学総合生活学科 有浦有紗さん 砂辺愛美さん

リメイク部門 大阪成蹊大学芸術学部 上野澄香さん 戎幸恵さん 介田有紀さん 白川栞菜さん 辻玲於奈さん

リメイク部門 大阪成蹊大学芸術学部
上野澄香さん 戎幸恵さん 介田有紀さん 白川栞菜さん 辻玲於奈さん

洋装産業新聞社賞洋装産業新聞社 取締役編集長 森野克也氏

デコ部門 神戸ファッション専門学校 玉木郁実さん

デコ部門 神戸ファッション専門学校 玉木郁実さん

リメイク部門 神戸ファッション専門学校 森脇由香さん

リメイク部門 神戸ファッション専門学校 森脇由香さん

繊研新聞社賞繊研新聞社 業務局大阪業務部 江藤千恵氏

デコ部門 神戸ファッション専門学校 大金さきさん

デコ部門 神戸ファッション専門学校 大金さきさん

リメイク部門 神戸ファッション専門学校 難波菜央さん

リメイク部門 神戸ファッション専門学校 難波菜央さん

アパレル工業新聞社賞審査委員長 田中智之氏が代理で授与

デコ部門 京都女子大学家政学部生活造形学科 高井麻央さん 山本紫帆里さん

デコ部門 京都女子大学家政学部生活造形学科 高井麻央さん 山本紫帆里さん

リメイク部門 大阪成蹊大学芸術学部 堀端梨帆さん

リメイク部門 大阪成蹊大学芸術学部 堀端梨帆さん

日本ヴォーグ社賞日本ヴォーグ社 城戸崎達実氏

デコ部門 マロニエファッションデザイン専門学校 江町秋葉さん

デコ部門 マロニエファッションデザイン専門学校 江町秋葉さん

リメイク部門 ESMOD JAPON OSAKA 李咏梅さん 澤山卓哉さん 横久慶さん

リメイク部門 ESMOD JAPON OSAKA 李咏梅さん 澤山卓哉さん 横久慶さん

ブティック社賞審査委員長 田中智之氏が代理で授与

デコ部門 大阪文化服装学院 藤井太翔さん

デコ部門 大阪文化服装学院 藤井太翔さん

リメイク部門 大阪成蹊大学芸術学部 柳卉さん

リメイク部門 大阪成蹊大学芸術学部 柳卉さん

YKKファスニングプロダクツ販売賞
YKKファスニングプロダクツ販売(株)第一事業部 大阪営業部 部長 大西孝志氏

デコ部門 上田安子服飾専門学校 片岡美貴さん 児玉紗季子さん

デコ部門 上田安子服飾専門学校 片岡美貴さん 児玉紗季子さん

リメイク部門 大阪成蹊大学芸術学部 吉井菓浦さん

リメイク部門 大阪成蹊大学芸術学部 吉井菓浦さん

佳作審査委員長 田中智之氏より授与

デコ部門 総合学園ヒューマンアカデミー大阪校 前垣亜伊璃さん

デコ部門 総合学園ヒューマンアカデミー大阪校 前垣亜伊璃さん

リメイク部門 奈良女子大学 小宮山由莉さん

リメイク部門 奈良女子大学 小宮山由莉さん

※なお、デコ部門佳作 東洋Fデザイン専門学校 稲田泉さんは欠席

デコリメイク部門グランプリ

マロニエファッションデザイン専門学校 江町秋葉さん

マロニエファッションデザイン専門学校 江町秋葉さん

リメイク部門グランプリ

上田安子服飾専門学校 中嶋美千子さん

上田安子服飾専門学校 中嶋美千子さん

グランプリおめでとう!!

グランプリ受賞者&作品

グランプリ受賞者&作品

ステージイベント(ファッションショー・プレゼンテーション他)実施校

上田安子服飾専門学校受賞作品を本人が着用

上田安子服飾専門学校

マロニエファッションデザイン専門学校受賞作品を本人が着用

マロニエファッションデザイン専門学校

神戸ファッション専門学校受賞作品を本人が着用

神戸ファッション専門学校

ESMOD JAPON OSAKA

ESMOD JAPON OSAKA

神戸女子短期大学

神戸女子短期大学

京都女子大学 受賞作品と制作者

京都女子大学 受賞作品と制作者

ご挨拶大阪釦服飾手芸卸協同組合 理事長 松井誠司

大阪釦服飾手芸卸協同組合 理事長 松井誠司

今回ご応募いただきました服飾専門学校、短期大学、そして大学、11校の皆様方、本当にありがとうございました。
そして、受賞されました受賞者の皆様方、この度は誠におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。

このデコリメイクチャレンジ展も回を重ね、本年で4回目をむかえました。ご参加いただく皆様のおかげで、応募作品も参加校もスケールアップしてまいりました。同時に、ご用意させていただく賞も、大阪府知事賞、大阪市市長賞、商工会議所会頭賞を加え、ご協賛企業の副賞もあいまって充実してまいったと自負いたしております。

それぞれの専門学校、短期大学、大学におかれましては必ずしもソーイングの部門だけではなく、それ以外の分野でも授業の一環としてあらゆる分野の手づくりの作品などをたくさんお作りいただいているとのお話もお聞きしております。私ども主催者としても、今後幅広く取り上げ、もっともっと内容を充実させていきたいと考えております。

ご参加くださる皆さんは、われわれの背中を押すと同時に、若いエネルギーとそして前向きな心意気を注入していただき、前へ前へと衝き動かしていただいております。OSAKA手づくりフェアにとりまして、これほど心強い頼りとする応援はございません。
とかく、手芸あるいは裁縫、洋裁などは、どうしても高齢者のものと捉えられがちでございますが、こうして力作ぞろいの96点もの応募作品を目の当たりにしますと、若い方々もこれだけ洋裁、あるいは小さなモノづくりで頑張っておられるのだということが、来場者の皆様方にひしひしと伝わり、感動を与えていることと信じております。

同時に、将来のファッションクリエーターとして、皆様方の熱いお力添えが、バックボーンとしてあるのだということが実感でき、われわれ主催者としても、将来に対する明るい展望が開けてまいりる気がいたします。未来ある皆様方の力強いエネルギーを拝見して、心より頼もしく思える次第です。

私どもは、来年以降もこのデコリメイクチャレンジ展を、より一層充実させた形で続けてまいる所存です。皆様方のご協力と、そして、新たな学校のご参加を期待し、皆様が、ますますファッションクリエーターとして技量を上げられ、腕を磨かれることを心より祈念いたしまして、私のお礼と挨拶とさせていただきます。
この度は誠にありがとうございました。


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