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総評・コメント

総評 審査委員長 デザインルームヒロセ 代表 田中智之

デザインルームヒロセ 代表 田中智之

日本ボタン大賞も20回という節目を迎える事が出来ました。20年の長きに渡りご支援ご協力をいただいた皆様に御礼申し上げます。過去の作品には日本の様々な「技」が小さい釦に集約されて存分に表現された素晴らしい作品が多くありました。

第20回もそれに負けないくらいの力作が揃いました。
オリジナル・カスタマイズというトレンドの流れもあり、オンリーワンのハンドメイドテクニック志向の作品が目を引き上位に入賞しました。
グランプリ作品は、前回から受賞作品に登場している3D手法がさらに進化し、色、形、風合いなど申し分のない作品でした。この作品の柔らかさを是非、直接触れて確かめていただきたい気持ちでした。

審査員特別賞では、組紐の技術で作り上げた根本さんや、編むというハンドメイドの手法を駆使した合田さんの作品は力作です。尾原審査員特別賞を受賞された太成さんの作品は、UVレジンをトグルボタンに何回も重ね塗りして凹凸感を出した、ハンドメイドの究極とでもいえる驚きのものでした。私の特別賞を受賞した合田さんの作品は、2020東京オリンピックを先取りする色・デザインのバランスに優れた作品です。
また、ECO賞の小野さんの作品は、ピアノイメージを刺繍糸で巻いた糸ボタンの素晴らしく、一般の方の作品で驚きました。

審査の際、審査員一同がボタンという小さい形の中に、創造性、デザイン性、匠の技術をまとめた素晴らしい作品達に時間を忘れて無口になり見入ってしまいました。
次回は東京オリッピックの2020年の開催になります。一般の作家さん、ファッション学校生などからも新鮮なアイデアを応募していただいて、ボタンの未来のためにファンの広めていけることを楽しみにしています。
ボタンには夢と想いがたくさん込められています。

経済産業大臣賞受賞作品

3D技法の優れた作品が初めて大臣賞受賞しました。

柔らかい素材をワープの半円に加工し技術、柄・色の感覚の良さに加え、宇宙を想像させる完成度の高い作品であった事が高評価されたと思います。

こう云うボタンが今後世に出てくるのかもわかりません。

審査委員長 田中 智之氏

田中智之審査員特別賞

2020の東京オリンピックを先取りしたコンセプト。市松柄をカラフルにするハンドメイドテクニックを駆使した上、白をベースに考えられたカラーバランスなど評価する点が多い優秀な作品でした。
市松の5色のボタンが個々にあればなど創造が膨らみます。

デザインルームヒロセ 代表 田中 智之

早川雅明審査員特別賞

航空宇宙から先端研究をはじめ、多業界のみならず個人や家庭でも平易に使われるようになって久しい3Dプリンターは、この業界でも益々広がりを見せている。それも今年の特徴のひとつである。
作者は作品のデザインコンセプトに「ハニカム構造」を挙げ、そのデザインイメージを「蜂の巣の六角形」から着想した。
そのコンセプトで“軽く”て“強度”な機能性を備えたデザインは正に「メンズジャケット」の世界に、3Dプリンター使って見事までに繊細な作品を提案してくれた。
蜂の巣構造からの「ハニカム構造」をコンセプトに技術表現した作品は、単なる六角形発想にとどまらず、その構築的な中にも波打つような繊細フォルムは21世紀の「ポストモダン」ともいえるメンズボタンのハイブリッドなデザインに仕上がった。
その新しい「ポストモダン」の造形美としてこの作品を選んだ。

成安造形大学 名誉教授 早川 雅明

田島等審査員特別賞

角度を変える度に新しい風景が見え、とてもインパクトのある作品に仕上がっています。
色が見え隠れして、色々な顔が表れます。
朝のイメージだったり、夕陽だったり、時には明るい太陽だったりと。
時間をかけて色の配色をした苦労が垣間見れ、とても完成度の高い作品です。

上田安子服飾専門学校 校長 田島 等

尾原久永審査員特別賞

不規則で素朴な手描きのデザインと、アクリルの光沢感が不思議な表情を醸し出しています。ボタンということを感じさせない存在感のあるアート作品のような感覚を受けました。
創造力をカタチにする表現力を高く評価致します。
色の表現が変わればまた違った存在感を発揮するでしょうし、凹凸のあるカタチが変わればアクセサリーとしてのボタンになり得る、ボタンの新たな世界観を魅せてくれる作品だと思います。

株式会社 尾原デザインスタジオ 尾原 久永

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